てるてる氷解ブログ

人生の氷河期を乗り越える  雑記ブログ

価格維持のために食品を小さくするのはどうなのか

あるお菓子が、昔に比べて小さくなっている、というニュースがありました。

記事だけ読んでも「ふーん」としか思わなかったですが、実際に昔のものと比較した画像がありました。(なんで昔の製品を食べずに持っているのか)

それを見る限り、確かにずいぶんと小さくなっていました。

 

メーカー側としては、

 

・以前のは、品質が安定しておらず、誤差が発生し、基本より大きいのもあったが、現在は技術の向上により大きさが一定になっている。昔の大きいのと現在の基本の大きさを比べてしまえば大きく差が出ているように見えることもある

・確かに重量は減らしている。枚数も減っている

 

値段を変えないための企業努力ともいえますが、せこいとも言えます。

・・・これはどうなんでしょうね。

 

チョコレート小さくない?

私は、友人と飲む時などぐらいしかお菓子は口にしないのですが、ちょっとスーパーのお菓子コーナーを覗いてみました。

過去の記憶から小さく感じるものはあるかなあ、と思いまして。

 

で、板チョコのコーナーで「あれ?」と思い、手に取ってみました。

小さい。

こんなに小さかったっけ?と。

ネットで調べたところ、少し前に話題になっていたみたいで、それに関する記事、比較画像がたくさん出てきました。

画像を見た限り、やはり小さくなっています。

 

調べたところ、板チョコは、まず厚さを薄くしていたそうですが、その後、厚さを戻してサイズを小さくしたらしいです。

薄い、という苦情でも入ったのでしょうかね。

普段から食べている方なら、歯ごたえ、感触の違いで気づくでしょうからね。

 

表示価格 難しい問題

「値段を変えたら売れなくなる」

というのもわかります。

 

「小さくしてごまかすのがせこい」

「たとえ値段が上がっても変えないで欲しい」

という意見もわかります。

 

多少高くなるだけなら、購入し続けそうなものですがね。

例えば、コンビニの値段は、スーパーの値段よりはるかに高いですが、それでもコンビニで購入する人はいます。(売れていなければ、コンビニは取り扱いやめているでしょうし)

 

しかし、私ほどではないにしても、そこまで金銭面に余裕がなく、一つ一つの価格を気にしている人は、値段が上がればおそらく買わないでしょう。

 

価格を変更したくないのも分かりますけどね。

例えば、98円の商品が100円を超えてしまえば、凄く高くなったように感じてしまい、手に取りづらくなるという感覚がありますからね。

そうなれば、売れ行きに影響しそうですから。

 

桁が上がる or 一番上位の桁の値が上がると、印象が大分かわります。

(198円→200円、980円→1000円とか)

 

消費税増税時にあったせこい店

100円越えるか越えないかの価格表示、で思い出したことが。

 

2014年だったか、消費税が5%→8%に引き上げられた時、価格表示が、それまでの税込み表示から税抜き表示OKになりました。

消費税の変更による値札の貼り替えの負担に配慮した、という理由かららしいですが。

 

本来、消費税だけが増えたのですから、税抜きの価格は変わらないはずです。

消費税5%税込み198円なら→税抜き価格は188円。

消費税8%に変わっても商品の値段が変わるわけではないので、表示価格は188円のはず。

 

政府もこれを考えて税抜き表示OKとしたのでしょうね。

消費税が変わっても、税抜きの価格は変わらないので、価格表示の修正をする必要がなくなりますから。

 

しかし、このとき、値段を以下のようにする店がありました。

198円(税込)→198円(税抜)

消費税は3%の増加のはずなのに、実質支払額を8%増やしてやがります。

当時、ネットでも結構報告されていまして、少し問題になっていました。

 

元々、値段を限界まで安くしており、ちょうどよいきっかけということで値上げをしたのかもしれませんが、それにしてもねえ・・・・。

表示価格が200円にならなければよい、と言わんばかりのこのやり方は・・・。

ちなみに、私のバイト先は、しっかり188円にしていましたよ。

・・・

こういう正直者が損をするのはどうなのよ、と思ったり。

 

現在は、税込み価格も表示することが義務付けられています。

 

値段上昇を受け入れるようにすべきだった

おそらくバブル崩壊の影響なのでしょうが、日本人は、お金を使わない、ケチる方向に考える精神がしみついているのではないでしょうか。

 

企業は人件費をケチり、個人は値上がりを嫌がり、と、お金を使うことを避けているように感じます。

安くすることこそ至高、という考えに。

 

で、国もそれに答えてしまって、安く使える労働者派遣を認めたり。

100円ショップが大人気になったり。

 

結果、賃金は上昇せず、物価も上昇せず。(年収はむしろ下がりましたね)

昔は、日本人が「海外で買い物すると安い」と言っていましたが、今は海外から「日本で買うと安い」と言われるようになってしまいました。

 

消費者は、同時に労働者でもあるので、

値段が安い → 自分の労働価値はその程度

と言っているに等しいのでは?。

 

賃金が安いのに怒ってもいいですが、自分が関わった製品が安く買いたたかれることにも怒ってもいいのではと思います。

 

物価が上がるように、そして、それに伴い企業も人にお金を使うように誘導するのが政府の役目だったのでは?と思ったりします。

 

そう考えると、値段を据え置くという企業努力は、間違っているような気もします。

・・・まあ、消費者側としては、安いに越したことがないのは、間違いないのですが(笑)。

 

あとがき

難しい問題ですね。

私としては、商品の大きさ、原材料などは変えてほしくないですね。

では、値段が上がっても買うか、と言われると・・・今の貧乏精神の私では、買わないでしょうね(笑)。

そもそもお菓子など買っていませんが。

 

結局、商品によりますね。

好きなものは、多少値段が上がっても買うと思いますし、別にそうでもない商品は、値段が上がったのをきっかけに買わなくなるかなあ、と。

店側からすれば、買わなくなる人が出るのが嫌だから値上げできないんでしょうけど。

 

せこい、と言われる価格維持ではなく、「高くても買う」と言われるような商品開発に全力を尽くしてほしいです。

もちろんされているでしょうけど。

 

「値段を上げてもいいから商品そのままで」という意見が増えれば、日本人の意識が変わってきた証拠になるかもしれません。

私も改めないといけないですね。