少し前に、採用試験のwebテスト代行をした、ということで、逮捕者が出ました。
また、依頼した人が1人書類送検されました。
替え玉受験で入社した場合、一定基準以上の人を採用する、という企業の判断を誤らせたことになります。
web試験替え玉の前例はないようですが、web試験替え玉は、「重要な経歴の詐称」に該当する可能性が高く、懲戒解雇も認められるだろう、と、複数の弁護士の方が、マスコミの質問に答えているみたいです。
懲戒解雇は、裁判所からは、かなり厳しく見られる傾向にあり、簡単にはできないのですが、今回のケースの場合は、重大な不正行為、として、裁判所からも妥当と判断される、替え玉利用者にとって厳しい判断を下される可能性が高い、とのことです。
このweb試験代行者、かなりの人数のテストを代行していたらしいので、思った以上に大事になるかもしれません。
自称4000件以上らしいですから。
パソコンなどを調べられるでしょうから、記録が残っていれば、利用した人間が全て判明します。
代行を依頼した本人、入社した会社へ連絡がいくのでしょうかね。
利用した人は、今ビクビクしていることでしょう。
まあ、自業自得ですがね。
不正しやすいWebテスト
家で受験する場合、代行者に頼む、とかでなくても、例えば家族、知人に、テストを受ける時に一緒に解答してもらうことは可能です。
実際、そういう話をちらほら見聞きします。
この場合、まずばれないでしょうね。
今回は、他人にお金を払って依頼。
しかも、この代行者は、twitterで代行していることをしゃべっているので、身元もすぐに判明し、捕まったのでしょう。
私も、これまで何度もwebテストは受けてきましたが、
・不正はいくらでもできる
・当然企業側もそれを承知しているはず
→やる意味あるのか
と思っていました。
そして、
「ああ、企業はそれを承知で、そういう風に上手くクリアするのも能力の一つ、と判断しているのか」
と、考えていました。
とはいえ、それについては、私は納得できませんが。
私のように真面目に取り組んだ人間が馬鹿を見ることになりますので。
見張られなければ不正する人間は、仕事でもやる
替え玉するような人間は、会社業務でも不正をしますよ。
替え玉が成功しているなら尚更です。
成功体験があるので、次も安易に不正に走るでしょうね。
ちなみに不正をさせないようにしている会社は、テストセンターで受験させられました。
この方が公平ですし、私はテストセンターの方が安心できました。
・・・センターまで行くのは面倒でしたがw。
Webテストの意味
不正できるから、Webテストは、全部意味ないかと言えば、そうでもないと思います。
Webテストは、ふるいにかけているのでしょうね。
数多くの応募者全員を一人一人見ていられないので、テストである程度絞るのでしょう。
あとは、最低限のレベルに達していない人間を落とすことですね。
この理由については、私は納得できます。
大学時代にとんでもないレベルの人を見ましたので。
大学時代に見たこと
大学入学時に、必須講義の班決めのためのテストが実施されたのですが、正直、受験を突破した人間にとっては、なんてことない問題でした。
ですが、何人も、そのテストが満足に解けない人間がいました。
どうやら推薦で入ったらしいのですが、本当に、こういってはなんですが、酷かったです。
問題どころか、その問題解くのに必要な三角関数すらわかっていないのです。
(というか、高校卒業を本当にしたのか疑うレベル)
「嘘でしょ・・」って思いました。
で、そんな人間も、講義のテストは、出回っていた過去問やらで上手く突破したようで、4回生までは順調に進み、学校推薦で超大手の企業に内定しました。
(誰もが知る、超大手企業です。ってかこの過去問もなんなんだよ、って話ですが。)
しかし、単位が足りずに留年が決定し、内定取り消しになりましたw。
なんで知っているかというと、噂になっていたからです。
学校推薦受けたやつが留年した、とw。
学校推薦を与える大学も大学ですがね。
留年しそうなことぐらい、成績見てわかっていたでしょうに・・。
私もそうでしたが、一定以上の成績の人間は、卒業に必要な単位を3回生までで取りきり、4回生は研究のみに没頭していましたから。
その中から選べよ・・・。
なんでよりによって、彼を推薦枠に選んだのか・・・。
大学としては大恥です。
企業からすれば、留年するような人間をうちに送り込もうとしたのかって話ですからね。
あれ、来年から推薦枠なくなっても仕方ないのでは。
卒業したのでその後は知りませんけど。
まあ、企業も、
「そんな人間、学校推薦とはいえ、面接で落とせよ」
って話ですが。
超大手企業なのに・・・。
とまあ、
そんなレベルの、大学名だけはそこそこの大卒者もいるので、webテストで最低限の知能を見る、というのは理解できますし、意味のあることだと思います。
・・・不正がなければ。
なんか、後半大学時代の話になってしまいました。
web試験ではなく、大学時代の話として書くべきだったかw。
あとがき
今回は、悪いことした人間に報いがきました。
今後も、正直者が馬鹿を見るのではなく、悪者が馬鹿を見る、報いを受けるように捜査をきっちりやって欲しいと思います。
あと、今後の不正抑止力のためにも。見せしめ、と言う意味で。