新卒採用において、学生の内定辞退を防ぐために、「オヤカク」と呼ばれるものがあるらしいです。
企業が、内定を出す学生の入社について、親の確認をとることです。
なんでも、
「親の意見を理由に内定を辞退された」
ことが過去にあり、そのため、
学生の親の意向を確認するために、学生の親が入社に賛同するようにしてもらうために行っているらしいです。
・・・
これも時代なんでしょうか。
そういえば、数年前にも、会社説明会を親が聞きに行く、なんていうニュース記事を見た覚えがあります。
さらに、企業もそれに応えるように、保護者向けの会社説明会なんてものを開催しているようです。
個人的には、
学生といっても、新卒、大学なら22歳。
自分で考え、判断する。自立してもよい年齢だと思うのですが。
もちろん、親の意見を参考にするのは問題ないです。
しかし、最終的に決めるのは、自分自身だと。
働くのは、親ではなく子ども自身。
会社に、親はいないのですから。
・・・
私が古い人間なのでしょうかね。
親の意見で内定辞退
「親の意見に従って内定辞退された」 と言いますが、これ、建前だと思うんですよね。
実際は、別の会社の内定を優先したのであり、それを隠すために、親を理由にして辞退しているだけだと思うのですが。
仮に本当にそういう理由だとしたら、親から自立できていない子どもなわけで、そんな人間、採用しなくてもいいのでは?と考えてしまいます。
まあ、企業側としては、内定者に辞退されたら予定が狂ってしまうので、そう易々と手放すわけにはいかないのでしょうけど。
親と一緒に会社説明会
親子で参加する会社説明会なんてものもあるらしいですね。
保護者側からの需要があるから、企業側も、こういう説明会を開催されているのでしょう。
うーーむ。
子ども(と言ってもいい大人ですが)が説明会に参加し、子どもが家で親に話す、親を説得すべきでは?と考えてしまいますね。
「子どもの話は信用できない。自分の目で見て、耳で聞くまでは!」
ってことなんでしょうか(笑)。
「保護者がいるから、会社の本音を話します」
なんてことはないでしょうし、同じ説明を子どもから聞くか、会社から聞くかの違いしかないように思うのですが。
まあ、親が、直接聞くことで安心したいんでしょうね。
親が関わるのを反対しているわけではありません
いや、就職に関して、親が関わること全てに反対しているわけではないのです。
例えば、子どもにいくつか質問して
「そんなことも把握できていない会社に入るのか」
と言って、子どもの甘さを叱り、しっかり調べるように促すならよいのですが。
「(子どものために)俺が見てきて、判断してやろう」
では、子どもの自立に良くないのでは? と思ったりします。
あとがき
個人的には、子ども自身のことに、親が判断を強制するのは、毒親だと思っていますが、今は、ひょっとしたら違うのでしょうか。
親が、子どもの部活を決め、進学先を決め、就職先を決める、時代なんでしょうかね。
・・・
いや、時代だから、ではないですね。
親の判断を子に強制していたら毒親ですね。
逆に、子どもが何も考えず、親の言いなりになっているのなら、それは、子どもが自立できていないのでしょう。
今回の例は、親が強制しているわけではなく、子どもが親のいいなりになっているわけでもなく、親が再確認したい、親をなんとか納得させたい、ということなのでしょうけど・・・。
子どもの判断を否定するのは、良くないと言われています。
子どもの好奇心、自立心を削ぐと。
子どもの心配は、(親の)心の内にとどめ、本人(子ども)の前では、子どもの決断を尊重して欲しいものです。
心配するのも親の仕事と言いますし。
私の母方の祖父母は、母に対してそう接していました。
(祖父母本人から聞き、母に確認したことでわかりました)
まあ、私の親2人は、私に対して、「子どもが心配」をたてに、あ~だこ~だ強制させようとしてきましたがね。
(過去の毒親記事で散々書きましたので、ここでは省きます)