てるてる氷解ブログ

人生の氷河期を乗り越える  雑記ブログ

尊敬していた祖父母

私が身近な人間で尊敬していた人が誰かと言われると、祖父母です。

母方の祖父母ですね。

2人とも既に他界しています。

 

父方の祖父母は、私の父親(毒親)と似たような人間なので、好きではありませんでした。(可愛がってもらった記憶もない)

 

母方祖父母は、可愛がってもらっていましたし、また、孫の私から見る限り、大人として尊敬できる面がたくさんありました。

 

祖父

祖父に関しては、私もこうありたいと思っていることがあります。

好奇心・・・新しいことへの挑戦です。

 

仕事を引退してから、祖父は、様々な事に積極的に挑戦されていました。

 ・将棋

 ・書道

 ・絵

その他にも

 ・ファミコンが流行っていると聞けば、ファミコンを購入しプレイ

 ・アメリカの映画が好き

 ・カラオケ機器を購入

 ・レコードとカセットテープが聞ける大型の機器があった

 ・ワープロを独学

(この時、昭和です)

 

子どもながらに絵と字が上手いなあ、と思っていたら、年取ってから始めたと聞いて驚いた記憶があります。

私は、祖父に将棋を教えてもらいました。

 

こうありたい、と思える探求心、挑戦心です。

 この点に関しては、本当に尊敬していますし、自分もこうあらねば、と考えています。

 

祖母

祖母は、そこまで挑戦している印象はなかったです。(カラオケは大好きだった)

祖母に関しては、人柄ですね。

穏やかでニコニコされていました。

 

私にもよく言われてました。

「人には優しく」

「すぐに怒るんじゃない」

等。

そして、祖母の口から人の悪口のようなことを聞いたことはありませんでした。

少なくとも、孫である私の前では。

 

祖父母から、注意といいますか、叱られることもありましたが、意味なく言われるわけでなく、理由があって注意されていましたし、嫌うことはなかったです。

(私の親は、親の世間体で悪くなるから怒ってくる)

 

子どもを一人の大人として扱う

2人とも、私の親とここが違います。

自分の子どもを、きちんと大人として扱い、本人の選択を尊重します。

 

一番印象に残っている話です。(私の幼少の時の話)

父は関西の人間。母は関東の人間。(当時、父も関東に住んでいました)

父は、結婚時に、母方の祖父母に、

 「ずっと関東に住む」

と約束していました。

しかし、父の母である、父方の祖母(関西)が、

「こっちに帰ってこい」

というと、関西に帰る選択をします。

母は嫌がっていたそうです。

父は、聞く耳持たず、自分だけでも帰るといい、母は悩んだ末に関西にいくことにしたとのこと。(私たち子どもが小さいこともあり、また親を心配させると考えて)

 

この時、母方の祖父母、親戚は、私の両親がいない場では、ものすごく怒っていたそうです。

ですが、最終的に

「○○(母の名前)は大人だ。○○の決断を尊重しよう。外の人間がごちゃごちゃ言って判断を迷わせてはいけない。」

ということで、私の両親には、反対意思、怒り、恨み言も一切言わず、表面上は、普通に接していました。

引っ越した後も、年に一回は、関東にいき、親戚の方とも何度もあっているのですが、誰もそのような態度を見せずに、我が両親に言わなかったのです。

 

この話、祖母が亡くなる少し前に、私に話してくれました。

このことを親に伝えると

「知らなかった」

と。

その時の親の様子を見る限り、本当に知らなかったようです。

本当に、祖父母、親戚の方全員は、本人たちには黙っていて、そんな素振りを見せていなかったのです。

 

この話、父が、あれな人間という話でもあるのですが。

(約束違えて何とも思っていなかった。祖父母が怒るという発想もなかったようです。この話聞いて、「まあ恨まれてただろう」ではなく「えっ、そうなのか」と心底驚いていたので)

なによりも、祖父母、親戚の方が、それを本人たちに言わずに、本人の選択を尊重したところが、私が一番に素晴らしいと感じた思いです。

私の父なら、絶対、猛反対している状況です。

(実際、ある事で妹夫婦に反対し、妹の夫にかなりの暴言を吐いていたようなので)

 

今回、外からの意見があれば、例えば、祖父母、親戚が

 「行くな。お前(母)だけでもこっちに残れ」

と言えば、

 ・そう言われたがために、残るという選択を取る可能性

 ・行くな、と言われ、深読みして逆に行く方の選択を取る可能性

があります。

 

「仕方ない。行ってきなさい」

と言っても、また、同じでしょう。

 

外の人間が何か言うことで、本人の選択を誘導してしまう可能性をなくすために、何も言わない(本人の考えを尊重)

ということを選んだ、母方の皆さんは、いい表現が浮かびませんが、本当に凄いと思っています。

自分の子どもを一人の大人として、一人の人間として、当人の選択を尊重されています。

 

あとがき

いくつになっても人は学べる、ということを見せてもらいましたし、穏やかであること、短気にならないことを教えるだけでなく、実際にみせてもくれていた祖父母は、尊敬していますし、こうありたいと思えます。

そして、自分の子どもだろうと一人の大人として扱い、尊重している点は、大変すごいと思いますし、本当に私の親とは、天と地ほどの差があります。

格が違います。(言いたい事、怒りを胸の内に隠しとおすのは、大変だっただろうと思います)

 

私も、自分が言いたいから言う、そうして欲しいから言うのではなく、相手のことを考えて時には黙る、ということを実践していきたいものです。

 

悪い人は、反面教師に、良い人は、お手本に。

間違っても、自分が嫌っている人間と同じにならないように気をつけようと思います。