私は、毒親に関しては、人に話すことは、ほぼしておりません。(昔からの友人一人だけには話しましたが)
何故なら、ほぼ間違いなく、”親ではなく、親をそういう風に言う自分が悪く見られる”、とわかっているからです。
実際、毒親に困っている方と話し合う、というネット番組を見ましたが、予想通りでした
「親は、子どものためを思ってやっているのに、そう思われるのは悲しい」
というように、親側を弁護する言葉ばかりでした。
・・・
違うんですよ。
毒親は、一般の親とは違うんですよ。
とまあ、予想通り、こんな感じなので、親に関しては、滅多なことでは人に話せません。
毒親だけでなく、就職も、同様の理由で相談できませんね。
なんて言われるか目に見えているので。
親を批判=批判する方がおかしい
親のことを悪く言う = 親を悪く言うこいつがおかしい。
こう見られます。
毒親ではない親を持つ方々にとって、毒親とは、ありえないのです。
そんな親いるわけがない、となります。
「親のことをそんな風にいうとか、お前がおかしい」
→つまり、親がそういう対応するのはお前に問題があるから
という風に思われます。
「親が育ててくれたのだから、感謝しないと」
「子どもの心配をしない親はいない」
「親を大切に」
まあ、大体こういう考えをされておられます。
・・・間違ってはいないのですが、毒親は含めないでください。
実際、毒親のことを調べると、こういう意見もありました。
「自分のことを毒親のせいにしてる」
「結局親に甘えているだけ」
「その程度、どこの親でもしてる」
等々・・・。
毒親問題の話し合い番組
とあるネット番組でも、毒親から逃げた出演者に対して、周囲は、全て毒親側についてました。
「そんな風に子どもに思われるとか悲しい」
「私も子どもに結構言ってるけど。こう思われてしまうのなら悲しいし、子どもに何も言えなくなる」
「親は子どもが心配なんだ」
「俺も親に殴られたことあるけど、恨んでいない。あれは教育だった」
等々・・。(一言一句正確ではありません。こういう意味合いの言葉を話していました。この動画、本当に見ていてつらかった)
・・・
「違うんです。そうじゃないんです。普通の親とは違うのです。」
と言ったところで、わかってもらえないでしょうね。
まあ大体想像通りの反応でした。
私に限らず、毒親に苦しんだ方は、この展開を想像できているので、結果、誰にも相談できません。
むしろ、この出演者、良く出演したなあと思っています。
まあ、普通の家庭の方が毒親を理解できないのは、仕方がないとわかってはいるのですが。
毒親を理解できない人が多数=まともな家庭が多数
ということですからね。
就職決まらない→ありえない
就職活動についても、同様に信じてもらえません。
まあ、信じてもらえないのも無理ないのですが。
10年以上就活して仕事が決まっていないので・・・。
大体、以下のように思われています。というか、実際に言われました。
「決まらないわけないだろう。さぼっていたんじゃないか」
「仕事選びすぎていないか」
「職歴に書いていないだけで、何か問題があって、即辞めるor試用期間で切られる、を繰り返しているのでは」
・・・
いえ、本当に決まらないのです。(10年以上内定0)
・さぼっている
→生活費がかかっているので、さぼっている余裕などない。
・仕事選んで~
→ものすごく幅広い職種に応募しています。(そのせいで、毎日の求人チェックにものすごい時間がかかっています)
まあ、そう推察してしまうのも仕方がないのですが、信じてほしいものです。
私の場合、非正規でもいいから職務経験積めれば・・・と思っても、非正規すら経験者が欲しい・・・ということで落ちていますからね。
さすがに、しごとセンターや人材会社等の担当者は、私が、就活を続けているのに決まらない、ということを、長年実際に見ているので、信じてもらえています。
さぼっているというのなら、学歴等が優秀なのに、無職or非正規で悩んでいる という人の方が、さぼっているのでは?と考えてしまいます。(親の介護等、どうしようもない理由の方は、仕方ないですが・・)
就活しているとわかりますが、日本は、中途でも学歴見てくるところ結構あります。(わざわざ専用の質問項目作って、卒業した高校名と大学名記入させるところもあります)
もしくは多少なりとも職務経験があるとかなり有利です。求人もあります。
私は職歴がボロボロですので、経験というのは喉から手が出るほど欲しいのです。
理解されないとつらいです。
相手は、
”ありえない→つまりお前がおかしいからだ”、
という思考になっていますので、何を言っても、現状上手く行ってない人の言葉は、信じてもらえません。
あとがき
毒親に苦しんでいる方は、肩身が狭いことと思います。
しかし、幸いなことに、今はネットがあり、同じように苦しんできた方の話があったり、精神科医等の専門家も毒親を問題にしていることがわかるので、毒親主張が間違っているわけではないことがわかると思います。
その手の専門家は、実際に他人の変な親を見てきているので、毒親が子どもの被害妄想でないことをご存じです。
毒親は、医者に言わせると、見ればすぐわかるらしいです。
その手の話を読むだけでも違ってきます。救われます。
自分だけではなかった。
自分がおかしいわけではなかった・・と。
苦しんだ末に、毒親が原因で亡くなられた方もきっといるかと思います。
毒親が原因で亡くなったかどうかなんて、本人しかわからず、他人は気づかないので、データ上ではほとんどでてこないでしょうけど。(家庭内の問題のうえ、毒親というのは、外面は、良くふるまいます。世間体を異常に気にするので)
理解がない、というのは、本当につらいものです。
私は、友人一人にだけ親の事を話し、理解を示してもらいました。そのことにすごく救われました。
周囲に苦しんでいる方がおられたら、理解する、責めるのではなく話を聞いてあげて欲しいです。