我が親は、基本、子どもがすることを、何でも自分の言う通りにさせないと気が済まない親でした。
それに逆らい、結果、上手く行かないと、
「自分が正しかった」
と大喜びします。
子どもの失敗を喜ぶ親など、親ではありません。
子どもの失敗を喜ぶ親
私は、親から応援されたことも、褒められたことも記憶にありません。
基本的に、私が自分で考え、やりたいと思ったことには反対し、責め立られていました。
そして、私が自分で判断して始めたことが上手くいかないと
「それ見たことか」
と、私の失敗を喜び、自分が反対したことを手柄のように言い続けます。
「親が正しいんだ」
と。
例えば部活。
私は、親が奨める部ではなく、自分がやりたい野球部に入りました。
結果は、レギュラー入りすることができませんでしたが、私なりに努力はしていました。(家での走り込み、素振りは当然のこととして、友人とノックをしあったり)
しかし、父親は、レギュラー入りできなかったことを喜び、
「だから、俺が言った方に入っておけばよかったんだ」
と。さらには
「野球部なんかに入りやがって」
「坊主になんかしやがって」
「外で走ったりしてみっともない」
・・・
上記の言葉、本当に言われた言葉です。
部活は一例ですが、他にも上手く行かなかったことは多々ありましたが、全て同じでした。
まず、満面の笑みで、
「ほら見たことか」
というのです。
この時の親の顔は大嫌いでした。
私が失敗したこと、自分(親)が正しかったことを、心底喜んでいることがわかる、満面の笑みで、本当に憎たらしい顔でした。
失敗した原因を探る、一緒に考える、慰める、触れないようにする、
なんてことはありません。
「親の言う通りにしなかったことが原因だ」、
「自分が正しかった」
ということを繰り返すだけです。
おそらく、今の私の状況(正規社員になれず、低収入の生活苦)も親は喜ぶと思います。
「ほらみろ。俺の言う通りにしなかったから上手くいかないんだ」
と。
子どもが失敗したことより、自分(親)の言ったことが正しかった、という思いばかりが強く、喜びがまずでてくるのです。
子どもの失敗を喜ぶ・・・今考えても最悪の親だったと思っています。
あとがき
上手く行かないことは、親の言う通りにしないから。
自分(親)の考えこそが絶対であり、正義なのです。
ちなみに、親の言う通りにして上手く行かなかった場合
「お前が悪い。言ったとおりにできていないからだ」
ですからね。
せめて、
「すまん。俺のいったことが間違っていた」
と言うのならば、まだましなんですがね。
・・・
いや、そんなこと言えるなら、そもそも毒親じゃないか(笑)。
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