一人暮らしを始めてから、私の食生活は、それは酷いものでした。
お金がない、ということもあり、当初は、半額の菓子パンだけとか、食パン8枚切りで7日間過ごす、とか。(炭水化物以外摂っていない・・・)
しばらくして、米を食べるようになり、基本的に自炊をするようになりましたが、おかずは特になく、卵をかけて食べるぐらいでした。
そして、鯖缶、鳥の胸肉等、少しずつ食べる食材は増えましたが、相変わらず偏った食事をしていました。
不足している栄養を含む食材が欲しくなる
ある時、買い物中に、鶏のレバーが目に入りました。
私は、レバーは好きではなく、ほとんど食べた記憶もありません。
が、その時、レバーが無性に食べたくなりました。
購入し、レバーを焼いただけで特に味付けもせずに食べたのですが、これがもの凄く美味しかったのです。
後で調べたのですが、レバーは鉄分、ビタミンAなどが豊富で、その他の栄養もあり、普段の食事で私に不足している栄養素ばかりでした。(まあ、ほとんどの栄養素は不足していたわけですがw)
また、ある時は、わかめが目に入り、わかめが食べたくなりました。
わかめはミネラルが豊富です。そしてそれは、私に不足している栄養素です。
食べてみたのですが、レバーと同じく、凄く美味しく感じました。
味覚が変わっていて美味しく感じたのか、不足している栄養素があるからこそ、食べたいという欲求から美味しく感じたのか・・・。
レバーにしろ、わかめにしろ、今まで美味しいと感じたことのない、食べようとは思わない食材でした。
これはひょっとしたら、身体が欲しがっている栄養を含んでいる物を食べたくなっているのかなあ、と。
食べたくなるものについて
軽く調べてみたのですが、栄養が足りないから特定の食べ物が欲しくなることは、あるみたいですね。
しかし、その栄養素そのものが欲しくなるだけでなく、その栄養が不足しているがために、別の栄養素を含むものが欲しくなっている、という可能性もあるみたいです。
例
・甘いものが欲しくなる
→耐水化物ではなく、タンパク質不足。
・脂っこいものが欲しくなる
→脂質 ではなく ビタミンB2、カリウム不足
小説に同じような場面が
北方謙三さんの「史記」という小説で、同じような場面があり、ものすごく共感した覚えがあります。
蘇武(そぶ)という登場人物がおり、彼は、北辺の地へ追放となります。
そこには、人の集落などはなく、食べ物等全て自分で調達しなければならず、狩りをして獲物をとることになります。
彼は、獲った獲物を刃物で切り分けていくのですが、獲物の内臓のある部分を見て、「何故かそこが食べたくなったのだ」と、その内臓を口にいれます。
また、彼は、その後、今度は水草が食べたくなり、水草をとりに行きます。
そう、偶然にも私のレバー、わかめを欲しがったのと同じような流れだったので、この場面をよく覚えています。
時代小説の話であり、創作ではありますが、私も同じような経験をしたので、ひょっとしたら本当に、必要な栄養素がある食べ物を見分ける力、欲しがる習性があるのかもw。
あとがき
現在は、多少お金がかかっても、食事はしっかり食べるようにしています。
基本的に自炊です。
偏った食事をしていたころは、体調にも影響が出ていました。急にふらついたり、気力がなかったり。
今思えば、当時は、記憶力も落ちていたような気がします。
食事は大切であることを実感しましたね。
そのため、今後も、食費を必要以上に削ることはしません。
・・・
エンゲル係数を減らすには、収入を増やさねば・・・