投資広告詐欺が話題ですね。
被害額も相当なものになり、広告を載せている企業への批判がでています。
また、そこそこの頻度で、ネットニュースにこういった記事がでます。
「コンビニ店員、表彰。詐欺被害を未然に防ぐ」
高齢者が高額のギフトカード等を購入しようとしているのを不審に思い、説得、警察を呼び、被害を未然に防がれたことに対する表彰です。
これ自体は、素晴らしい、いい話なのですが、
つまりは、それだけ、この手口の詐欺が行われているということです。
ニュースで大々的に取り上げられているにも関わらず、詐欺による被害は後を絶ちません。
被害者は、皆さんこう言うそうですね。
「自分は引っかからないと思った」
「詐欺被害の話を聞いた時は、引っかかる方も馬鹿だと思った」
と。
いくら、気をつけよう と啓蒙しても、同じ手法の詐欺にあってしまうということは、なにかあるのでしょうね。
騙す側が、人間の心理をよく心得ている ということでしょうか。
私は、以前、詐欺に遭遇したことがあります。
騙されはしませんでしたが、
ーーこういうことって本当にあるんだなあ
と思いましたね。
時計上げる詐欺
最近は、聞きませんが、時計上げる詐欺 というのがありました。
ネットで検索しても、実際にあった、という体験談がいくつも出てきます。
「高級時計をただで貰って欲しい」
と言い、時計を貰おうとすると、
「少しだけくれませんか」
などと、数千円~数万円ほどを要求される。
「高級品。売ればそれ以上の値で売れるから」
などとのたまい、言葉巧みにお金を取るそうです。
もちろん、時計は、偽物or安物。
私が体験した詐欺は、これです。
道を歩いていると、車が近づいてきて
「この時計、もらってくれない?」
と話しかけてきました。
「展示会のあまりもの。このままだと会社に怒られるから貰って欲しい」
「いりません」
「高級品ですよ。それをただですよ。ただであげます」
「いりません」
「助けると思って」
「どこかに捨てればいいじゃないですが」
「そういうわけにはいかない」
「ただであげるのと変わりませんよ」
「いやいや。もらってくれない。ただですよ。高級品がただ」
「捨てればいいじゃないですか」
「・・・」
ここで、無言で走り去っていきました。
見込みなしと判断したのでしょうね。
ーーいらないって言うとるがな。
ーーなんで捨てるは駄目で あげるはOK?
ーーあまったら会社が怒るって・・・あげても怒られるだろ。
ーー値が付く高級品なら自分で売れや。
と、私の頭の中では、ツッコミが止まらなかったので(笑)、時計を受け取りませんでしたが。
まあ、私が遭遇した詐欺師は、下手だったのかもしれません(笑)。
文章だけ見れば阿保らしい
文章だけ見れば、誰がひっかかるねん、となりますが、これが一時期多発していたらしいので、被害に遭われた方が一定数おられたのでしょう。
高齢者を狙った特殊詐欺も、投資広告詐欺も、ニュースで見た時は、
「馬鹿らしい」
「引っかかるわけない」
と皆さん思っています。
それでも、引っかかるのです。
被害に遭われる方が増え続けています。
文章にすると馬鹿らしいものでも、実際は、もっと言葉巧みに誘導されているのでしょうか。
どうしたら詐欺被害は減るのでしょうかね。
同じ手法が使われているということは、
情報共有、注意喚起だけでは駄目ということなので。
(被害は減らせていると思いますので、全くの無意味だとは思いませんが)
あとがき
時計詐欺に遭遇した時は、
ーー自分って騙しやすそうな見た目しているのかな
と、ちょっと気になりました(笑)。
車から話しかけている手口は、昔からあるようで。
子どもの頃、どこぞのおじさんから聞いた覚えがあります。
「若いころ騙された経験がある。
車から話しかけてきて、高級品のスーツを格安で売ります、というので買ったら、すごい勢いで車が走り去った。家に帰ってスーツを見ると、サイズが全然あってなくて、質屋にもっていったら10円(だったかな。とりあえず少額)だった」
と。
私の子供の頃のおじさんっていう年の方なので、昭和中期~後期ごろでしょうかね。
そんな昔からある手口ということです。
最近は、この手口の詐欺は、ニュースでもあまり聞かないので、
今は、ネット詐欺が主流で、この手口は、もうなくなっているのかもしれませんが、忘れられたころにまた発生するかもしれません。
ずっと続く、ということは、その手口が通用する、ということ。
人間の心理的に、騙される人は、一定数出てしまうものなのかもしれません。
・・・
せめて、詐欺をもっと厳罰化してもいいように思いますね。
少なくとも、詐欺を働くことが割に合わないようにしないと。